「私はここにいます。」

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槇原敬之と松本零士と私

 今日は珍しく、社会的なニュースなどを取り上げて。
 槇原敬之氏がCHEMISTRYに提供した楽曲「約束の場所」の歌詞の一部が松本零士氏のマンガ「銀河鉄道999」の一部の盗作ではないか、という話題について。
 概要を大雑把にまとめると、「約束の場所」の「夢は時間を裏切らない 時間も決して夢を裏切らない」という歌詞が「銀河鉄道999」の「時間は夢を裏切らない 夢も時間を裏切ってはならない」というフレーズとそっくりだ、盗作じゃないか? というお話です。
 詳しい事は「槇原敬之が松本零士「銀河鉄道999」のフレーズを盗作!? まとめWiki」を参照していただく事にして。
 色々調べてみたところ、ここが一番詳しく、かつ客観的にまとめられているようです。
 あとは弁護士さんの意見という事で、「弁護士山口貴士大いに語る」も興味深いです。
 小説やマンガ、音楽などの大量の著作物が店頭やweb上に流布している昨今、とても興味深いし、私のような一介の零細サイトの管理人としても注意しなければいけない出来事ですが。
 何でも件の「時間は夢を〜」は松本零士氏の座右の銘というか、スローガンというか、そういう大切な言葉だそうです。
 それならばこそ、盗作なのかそうじゃないのかは別にして、自分より30も下の槇原敬之氏が似通った信条を、似通ったフレーズで表現しようとしたという事は、創作者としてこれ以上に喜ぶべき事はないんじゃなかろうかと思うのですが。
 信条にしろ言葉にしろ、独占して自分一人で利益を上げるための物じゃないでしょう?
 同じ思いを伝えて、共有したいから、そのためにマンガにしろ音楽にしろ、一生懸命創っているんでしょう?
 と、まあ同じ創作者であっても松本零士氏や槇原敬之氏には遠く及ばない私は個人的にそう思ったりするのですが。
 ここから蛇足。
 件のフレーズと似た言葉は「銀河鉄道999」の中で度々使われていて、槇原敬之氏の「約束の場所」の詩とよく似ているフレーズは「銀河鉄道999」21巻にあるとか。
 それには件のフレーズにさらに続きがあって、引用してみると。
「時間は夢を裏切らない、夢も時間を裏切ってはならない。
 知的生命体の全てが心の中に抱いている信念である。
 星の海を旅する者全てもそう信じている。
 地球人と姿形はまったく違っている生物であっても、
 その思いに変わりはない。 」
 という事だそうです。
 でも創作活動として使っていいのは松本零士先生だけなんですかね?

 でわでわ。
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