いつものように槇原敬之盗作疑惑の記事を調べていて、たどり着いたのが
「藤原新也オフィシャルサイト」。
浅学にして知らなかったのだが、著名な写真家にして文筆家らしい。
彼が2006年11月12日付の
「言葉が生まれるとき」で槇原敬之盗作疑惑について触れているのだが、これがひどい。
ここ何日か盗作疑惑について調べて読んだ記事の中で、いや、生まれてから今まで読んだ文章の中でもっともひどい。
彼はこの記事の中でこのように書いている。
漫画家の松本零士の「銀河鉄道999」の有名なフレーズであるらしい「夢は時間を裏切らない、時間は夢を裏切らない」とそっくりのフレーズがこの曲には入っているという。
「銀河鉄道999」のフレーズは「時間は夢を裏切らない 夢も時間を裏切ってはならない」であり、「約束の場所」の詞は「夢は時間を裏切らない 時間も夢を決して裏切らない」である。
仮にもプロの文筆家であるはずの藤原新也氏が、盗作という話題を扱う時に、どうして他人の文章を正確に引用しないのだろう?
自分の言葉は大切だが、他人の言葉はどうでもいいのだろうか?
また、彼は同じ文中で「言葉をあつかう私のような者」という言い方をしているが、松本零士氏や槇原敬之氏の扱っている物は言葉以外の物なのだろうか?
だからろくに調べもせず、ちょっと聞きかじった知識だけで他人を貶める記事を書き、他人の言葉をないがしろにしてもいいというのか?
思い上がるのもいい加減にして欲しい。
また、彼は「約束の場所」の詞を評してこのように言っている。
このフレーズ以外の言葉は実に凡庸でステロタイプ。そういった言葉の使い手が、この言葉を編めるわけがない。言葉のレベルが違う。
槇原敬之氏の言葉の素晴らしさは、わかりやすい言葉で表現された、優しくて真っ直ぐな心の美しさにあると、私は思っています。
アルバム総売上男性ソロ歴代1位という実績が、どれだけ多くの人の心を捉えているかを証明しています。
浅学にして詳しくは知らないが、藤原新也氏の作品は素晴らしいのかも知れない。
しかしそれを生み出した藤原新也氏の心は、偏狭で傲慢としか思えない。
むしろ彼のような人間の理解を得られない事こそ、槇原敬之氏にとって最高の栄誉だと断言させていただきたい。
でわでわ。