「私はここにいます。」

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デジカメと私(S9000編)。

 今日は私のデジカメ、富士フイルムのFinePixS9000のお話など。
 もともとは昔買った、画質はいいがそれ以外には不満だらけだったFinePix1400Zの後継として選んだ一台。
 1400Zはレンズが38mmからという、ちょっと望遠よりなのが何よりも不満だったので、28mmからのズームレンズを搭載したデジカメを物色。
 あとは1400Zが露出補正とホワイトバランス以外は何もできなかったので、マニュアル機能も完備のデジカメを、という事でのチョイス。
 キャノンのPowerShotからも候補はあったけど、Pro1はモデルチェンジを待っていたら生産中止、S80は望遠が100mmまでだったので、S9000の方にお買い得感が。
 買った直後のモデルチェンジが恐かったけど、たまたま中古で見付けたので、即購入。
 ちなみに先日、後継機のS9100が出たけど、マイナーチェンジなのであまり悔しくはなく。
 で、今まで使ってきたけど、やっぱりマニュアル機能が豊富なのは楽しいです。
 例えば水の流れを撮る時、シャッタースピードを遅くして流れを撮るとか、速くして止めるとか。
 あとはズームを28mmにして遠近感を強調したりとか、望遠で遠くの物を撮るとか。
 ズームが手動というのもポイント。
 速さも自由自在だし、電動ズームと違って、ズームを合わせてから必要な焦点距離を選んでから撮影する事ができるので、上達に繋がるかと。
 でも不満点もない訳ではなかったり。
 まずは前にも書いたけど、ISO感度の設定と露出補正の仕様とか。
 撮影モードによってISO感度の設定がマニュアル設定のみだったり、オートもマニュアルもできたり、オートのみだったり。
 解決策もとりあえず見付けました。
 ナチュラルフォトモードはISO感度がオートのみなので、普段はこれを使って、変更したい時だけ別のモードに、という風に使えば、ナチュラルフォトモードに戻した時に普通に撮影できる、という訳です。
 ……でも露出補正はそういう風にはいかないですが。
 関連してもうひとつ、ISO感度の設定がしづらいのも問題。
 全般にボタン類の配置は適切だと思うけど、ISO感度の設定はダイレクトに操作できないので、改良を望みたいところです。
 まして富士フイルムは高感度対応のデジカメで先行するメーカーですから、操作系統にも反映してもらいたいところです。
 結構使いやすいところに十字キーがあるのに、割り振られているのは上下にデジタルズームのオンオフのみ。
 左右が空いているので、それでISO感度の設定ができるといいと思うのですが。
 あとはフラッシュの設定ボタンも独立ボタンは必要ないと思います。
 S9000のフラッシュは手動ポップアップ式なので、普段は非発光、必要に応じてポップアップさせる事になりますから、あとはスローシンクロと赤目発光の可否はわかりにくいところでも問題ないと思います。
 ついでにフラッシュが充分ポップアップするので、赤目発光も必要ないかと。
 で、空いたフラッシュボタンにISO感度を割り当てる、と。
 あとはAFの仕様も疑問。
 通常、コンティニュアスAFというと、シャッター半押しでAFスタート、全押しで撮影、となりますが、S9000は常にAFが動いていて、シャッター半押しでフォーカスロック、全押しで撮影です。
 説明書には動いている物を撮る時に、と書いてあるけど、基本的にはピント合わせを速くするモードという気がします。
 測距点がデフォルトではひとつ、という仕様も他のデジカメより劣る点。
 さらに言えばオート寄りのモードではセンターのみで、マニュアル寄りのモードでだけオートエリアが選べるという仕様も疑問。
 オート寄りのモードの方がオートエリアが必要だと思うのですが。
 個人的にはオートエリアで変なところにピントを合わせられるよりは、センター固定でフォーカスロックして構図を直す方が安心なので、問題ではないのですが。
 細かいところでは、せっかく外部フラッシュを接続できるのに、専用のフラッシュがないので外部自動調光になる事も残念。
 デジタル一眼のS3Proとかだとニコンのフラッシュが使えるけど、S9000も対応させてくれれば、と思うのですが。
 内蔵フラッシュもあるし、高感度を使うという手もあるから、あまり必要ないと言えばないんだけど。
 個人的には古い一眼レフ用のフラッシュを持っているので、それを使えるのですが、使った事はなかったり。
 画質という事になると、ネット上のレビューでピクセル等倍でデジタル一眼と比較して、不満を述べている人がいるようですが。
 CCDの大きさのお話をすると、一般的なデジタル一眼はAPS−Cサイズで、オリンパスなどのフォーサーズはそれよりも小さな4/3インチというサイズで、1/1.6インチ。
 フォーサーズよりさらに対角線で半分、面積で1/4という大きさです。
 そんな小さなCCDなのにデジタル一眼と同じだけの画質を求められても酷としか言いようがないと思うのですが。
 ISO1600の画質がもうちょっと上がってくれればいいなあとは私も思いますが、現段階では贅沢かなあ。
 それでも他社製よりは良い訳ですし。
 後は連写機能。
 基本的に4コマまでしかできないし、間隔も長め。
 9Mピクセルだから厳しいのかも知れないけど、ピクセル数を落とした時だけでも性能アップできない物でしょうか?
 ……などと文句はいっぱい書きましたが、基本的には気に入ってます。
 レスポンスは軽快だし、1400Zでは感じられなかった、「撮る楽しさ」に気付けます。
 デジカメだといくら撮影してもお金がかからないしので、気楽にシャッターを切って、試行錯誤して撮り直して自然に撮影枚数も増えて、また撮りに行きたくなる。
 そういう楽しさに気付ける一台だと思います。
 副作用として常時携帯できるデジカメが欲しくなったりとか、ワンランク上を目指してデジタル一眼を買いたくなったりとか、何故か野鳥に興味が出たりとか、してしまう訳ですよ。
 思わずテレコンや一脚も買ったし、メモリーカードも1GBのCFに加えて1GBのxDピクチャーも買ったし。
 最初から野鳥を撮るためにデジカメを選ぶなら、別な機種になっていたと思うのですが。
 基本的には広角から望遠まで実用的な範囲を備えていて、様々な用途に対応できるデジカメだと思います。
 例えば趣味で登山をしていて、ついでに風景を撮りたいとか、家族の写真を撮りたいとか、薄型コンパクトデジカメよりワンランク上を狙いたい人にオススメしたいと思います。
 でもコンテストに応募したいとか、それ以上を目指すとなると、やっぱり不満も出てくるのも事実。
 そういう人は最初からデジタル一眼を買いましょう。
 デジタル一眼に同等のレンズを加えたら10万円を軽く超えますし、大きさも重量もずっと上になりますが、それでもいいのなら、という条件は付きますが。
 前述の操作性の問題を解決して、手ブレ補正が付いてくれたら……と思ったりもしますが、さすがに贅沢かと。
 さて、今度はS9000を持ってどこに行こうかしら?

 でわでわ。
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