「私はここにいます。」

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波乱のハンガリーGP決勝!

 優勝候補の筆頭、アロンソとシューマッハがペナルティを受けて順位を大きく後退させた予選から波乱を予感させたハンガリーGP。
 決勝も想像を超えた波乱でした。
 スタート前に降った雨で路面はウェット。
 ただでさえ予想より気温が低い上に、想定外の濡れた路面です。
 スタート直後、順調にポジションを上げるアロンソとシューマッハ。
 ですが雨が降ってきてブリジストンタイヤを履くシューマッハはペースダウン。
 ミシュランタイヤのアロンソはペースアップして、一時はシューマッハを周回遅れにする勢い。
 新旧王者が激しいバトルを繰り広げる中、ポールポジションからのスタートで今季初勝利の期待がかかったライコネンがクラッシュ。
 早々と戦線離脱する事に。
 雨が上がり、路面が乾いていく中でトップに立ったのはアロンソ。
 2位のバトンと激しい首位攻防戦を繰り広げるものの、ピットアウト直後、タイヤナット脱落により今季初のリタイヤ。
 路面が乾いた事で、勢いを取り戻したのがシューマッハ。
 ミシュラン勢が次々とドライタイヤに交換する中、ウェットタイヤでレースを続ける。
 2位のデラロサがピットインした事でシューマッハは2位にポジションアップ。
 ドライタイヤに交換したデラロサの猛追を、すり減ったウェットタイヤで凌ぐ鬼気迫るパフォーマンスを見せる。
 しかしグリップの落ちたウェットタイヤでは如何ともし難く、残りわずか4周にしてデラロサとハイドフェルトに順位を明け渡した後、残り3周というところでサスペション異常によりリタイア。
 完走扱いという事で9位でレースを終える事になりました。
 アロンソとシューマッハの新旧王者にポールポジションスタートのライコネンが相次いでリタイアする中、波乱のレースを制したのはホンダのバトンでした。
 エンジン交換の10グリット降格により14番手スタートのバトンでしたが、アクシデントに巻き込まれる事なく、着実にレースを進める事で、自身初の優勝、そして第3期ホンダ初優勝を手にしました。
 目まぐるしく変わる天候と路面コンディションにより、タイヤの性能と交換のタイミングが明暗を分けたハンガリーGP。
 2時間近いレースの一瞬一瞬が目の離せない展開でした。
 終わってみると、アロンソもシューマッハもより上位にこだわった結果、貴重なポイントを失ったように思います。
 結果だけを見ると、上手いところで妥協していた方がポイントを獲得できたように思うかも知れません。
 しかし上位を目指す強い気持ちがなければ二人とも現在の地位はなかったと思われるわけで。
 その辺がモータースポーツの面白さなのかなと思う今日この頃です。
 2006年ハンガリーGP、後々も語り継がれる波乱の一戦だったかと。

 でわでわ。
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