「私はここにいます。」

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改めてZ−20。

 7月にとあるカメラ屋さんにて、中古で1800円という激安プライスで売っていたという運命的な出会いを果たしたのがZ−20です。
 1990年代、AF一眼レフのあるべき姿を模索していたPENTAXがリリースしたのがZシリーズです。
 パワーズームやハイパー操作系などの意欲的な新機軸を盛り込みながら、その魅力が上手くアピールできなかったために販売的には不調でした。
 そんなZシリーズの中で最も有名なのがフラッグシップ機のZ−1とZ−1pですが、一番最初に登場したZ−10をパワーアップさせたZ−20の事となると、よほどのPENTAXマニアでない限りわからないのではないでしょうか。
 スペック的にも大した事はないし、安いし、パワーズームにも対応しているし、という事で大きな期待もなく買ったZ−20ですが、なかなかどうして、良い機体じゃないかと思えてきました。
 細かいところでは、液晶ディスプレイとファインダー内両方にバーグラフの露出インジケーターが付いている事とか、ISO感度のマニュアル設定が可能な事とか、本格的な撮影のために必要最低限の機能は備えています。
 ボタン類も少なめながら、素早い操作のためによく考えられています。
 絞りリングをA位置からずらすだけで素早く絞り優先やマニュアルに移行できます。
 マニュアル露出では6分割測光からスポット測光に切り替わります。
 マニュアル露出じゃないとスポット測光できない事に感じるかも知れませんが、そもそもAEロックがないので、マニュアル露出じゃないとスポット測光は役に立ちません。
 さらにハイパーマニュアルを装備しているので、露出補正ボタンを押す事で、絞りにあわせてシャッタースピードが設定されるので、ほぼ絞り優先と同じように使えます。
 絞りリングがA位置のままでもシャッター優先/絞り優先とマニュアルが使えます。
 シャッター優先/絞り優先の時は、ボタンひとつでシャッター優先と絞り優先を切り替える事ができます。
 マニュアル露出の時も、絞りを操作している時には絞りにあわせてシャッタースピードを、シャッタースピードを操作している時にはシャッタースピードにあわせて絞りを、ボタンひとつで設定する、ハイパーマニュアルが使えます。
 さらにピクチャーモードも備えているので、被写体にあわせたプログラム線図を選ぶ事もできます。
 普段はピクチャーモードで手軽に撮影、そこから電源スイッチを動かして絞り優先に、絞りリングを動かしてマニュアル露出&スポット測光に、と素早く移行すると、快適に撮影できそうです。
 そんなこんなで、安く手に入れた割には、意外なほど私にジャストフィットしている気がします。
 この辺の理解すればとても快適だけど、理解できなければどうして良いかわからない操作系が、Zシリーズが販売面では不遇だった理由だったのかなと思っています。
 私の手に入れたZ−20の不遇はというと、645を買ってしまったので、これからは出番が減りそうという事。
 でもZ−20でリバーサル入門したから、645も欲しくなったわけだし。

 でわでわ。
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