「私はここにいます。」

　実はＡＭラジオの周波数は９ｋＨｚ刻み、つまり９の倍数になっています。
　９の倍数には面白い性質があって、それぞれの位の数を足すと、９の倍数になります。
　試しに少しだけやってみると。
　９の倍数は、９、１８、２７……８１、９０とそれぞれの位の数を足すと９になって、９９は１８になり、その後は１０８、１１７と、９になります。
　ここまでだと、９ばっかりで１８はあんまりないじゃん、という事になると思いますが。
　実はＡＭラジオの周波数は、５３１から１６２９までの範囲に限られています。
　ここで９の倍数の性質を、もう一歩進めて考えてみると。
　１の位を除いたそれぞれの位の数を足した数字が９より小さい時、全部の位を足した数字は９になります。
　具体的には５３ｘという数字を考えると、百の位と十の位を足すと８になるので、一の位は１になり、全部の位を足すと９になる、という事です。
　さらに１の位を除いたそれぞれの位の数を足した数字が９になった時、一の位は０か９になって、全部の位を足した数字は９と１８になります。
　具体的に５４ｘという数字を考えると、百の位と十の位を足すと９になるので、一の位は０または９になり、５４０と５４９という事で、全部の位を足すと、９と１８になります。
　続けて１の位を除いたそれぞれの位の数を足した数字が９より大きくなると、全部の位を足した数字は１８以上の９の倍数になります。
　具体的に５５ｘという数字を考えると、百の位と十の位を足すと１０になるので、一の位は８になって、全部の位を足すと１８になります。
　つまり桁数が増えてくると、全部の位を足した数字が９になる場合が減っていき、１８になる場合が増えてくる、というのがわかると思います。
　ちなみに４桁の９の倍数の全部の位を足すと２７と３６になる場合があります。
　しかしＡＭラジオの周波数は最大で１６２９なので、２７になる時は９９９の１回限り、３６になるのは９９９９の時だけなので範囲外、という事になります。
　結論。
　ＡＭラジオの周波数の全部の位の数を足した数字は、９９９の時だけ２７になり、それ以外は９と１８という事になります。
　従って無作為でＡＭラジオの周波数をいくつか選んで、全部の位を足した数字がたまたま全部１８になっても、特別不思議な事はない、という事が言えると思います。
　信じるも信じないも、あなた次第……。

　でわでわ。