「私はここにいます。」

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個人的RAW現像ソフト短評。

 RAW現像ソフトの評価用に作ったファイルが20GB近くなって困っている今日この頃です。
 TIFFに現像するんじゃなかった。
 てなわけで全部のテストを終えたので、簡単に評価など。
 まずK10D付属のPENTAX PHOTO Laboratory。
 今までこのソフトばかり使っていたわけだけど、改めて他のソフトと比べてみると、バッチ処理ができないという致命的な弱点が。
 必要な機能は一通り揃っているけど、コントラストや彩度の調整幅が同社のデジタル一眼に準じて±3段階ずつというのも弱点。
 いくつかの操作パネルが独立しているスタイルなので、よく使う操作パネルだけを表示させて、プレビュー画面を大きくして、残りのパネルは出したり消したりするなどの使い分けも必要かと。
 何よりも致命的な弱点は、部分拡大表示が死ぬほど重いので、ピクセル等倍表示で設定値を細かく調整して、という使い方ができない事。
 PPLでは大ざっぱにいじって、他のフォトレタッチソフトで最終的な仕上げをする、という使い方の方が向いていそうです。
 同社のデジタル一眼に準じた仕様なので、普段はJPEGで困った時だけRAWにする人は、感覚的に使いやすいかも。
 普段、愛用のフォトレタッチソフトPaintShopProPhotoXI。
 未だにK10DのRAWには非対応で、DNG変換しないと使えません。
 ちなみにS9000のRAWファイルにはどうやっても対応できません。
 基本的にRAWファイルを開いたらスマート修整のメニューが出てくるので、適当にいじるなりいじらなかったら、後は普通の画像ファイルのように扱えます。
 このスマート修整が結構くせ者で、うまくいく時はすごくうまくいくけど、失敗する時は結構ありえない画像を作ってくれます。
 その辺だけ気を付けて使えば、結構使えるソフトなんじゃないかと。
 S9000付属の現像ソフトといえば、FinePixViewer。
 正確にはこのソフトから別の付属ソフトを呼び出すわけだけど。
 現像ソフトとしてできる事は、RAWファイルをただTIFF化することだけ。
 しかも私のPCで1ファイルにつき2分20秒くらいと、致命的に遅いです。
 他のソフトを試してみたら、今までこいつを使っていたのがバカみたいなくらい快適だったので、今度から乗り換えようかと。
 フリーの外国製ソフトRawTherapee。
 無料のくせに意外と使えます。
 S9000とK10Dと、両方のRAWファイルがそのまま開けるし、白飛び補償がかなり強力だし、クロップ表示がかなり快適に使えるのもポイント。
 難点は日本語化できない英語版という事と、画像によっては初期設定のままだとシャープネスがきつめになる事があるのと、色も多少いじった方がいい場合があるかも。
 あとバッチ処理ができないのも難点。
 白飛び補償が強力なので、白飛びしやすいコンパクトデジカメのRAWファイルの現像に使うのが良さそうです。
 具体的にはS9000付属のFinePixViewerの代わりに。
 フォトレタッチソフトの大御所の廉価版といえばPhotoShopElements5.0。
 ライバルのPaintShopより対応カメラの多いRAW現像がポイント。
 S9000はそのまま開けるし、K10DはCameraRAWをバージョンアップする必要があるけど。
 RAWファイルを開いた時に出てくるメニューで大抵の事ができるけど、実はJPEGにはノイズリダクションがかけられないとか、一部処理は16bitのままじゃできないとか、不便な点も。
 こういう所が廉価版らしいところ?
 今回、PaintShopからの乗り換えも検討課題だったけど、使い慣れたソフトから乗り換えるだけのメリットは見出せず。
 国産RAW現像ソフトといえば、のSILKYPIX。
 これでもか! というくらい遅い起動速度は何とかならない物かと。
 PaintShopやPhotoShopElementsも遅いけど、フォトレタッチソフトと現像ソフトは違うし。
 K10Dにはそのまま対応だけど、S9000にはDNG変換での対応という事で。
 何かやろうと思っても、ひとつの処理に複数のパラメータがあったりして、なかなか複雑。
 慣れない内はどういじっていいか、わからなくなりそうです。
 ノイズリダクションの効きが弱いので、S9000のISO1600で撮影した画像をにノイズリダクションをかけても、使えないのが残念。
 最後がDigitalDarkroom。
 後発ソフトだけに、大量処理に特化したユーザーインターフェースがよく考えられていて、好印象。
 S9000とK10Dと、両方にそのまま対応しているのもポイント。
 起動も速いし、読み込んでからの操作も快適。
 複数のファイルを読み込んで、それぞれ操作してから一括して現像できるのが便利。
 特に素晴らしいのが、加工前と加工後を並べて表示できるビフォーアフター。
 あとはパープルフリンジ補正がかなり強力。
 他のソフトより群を抜いてキレイな処理をしてくれます。
 難点は、数値入力できないトリミングツールとかJPEG画質とか。
 実質的にはそんなに問題じゃないけど。
 まとめ。
 実はDarkroomはもう注文しちゃっていたり。
 大量処理に便利なユーザーインターフェースには、目から鱗が落ちました。
 フリーソフトのくせに、意外と使い勝手のいいRawTherapeeも好印象でした。
 英語版でも我慢できれば、かなりお勧め。

 でわでわ。
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