「私はここにいます。」

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「竜と勇者と可愛げのない私」感想。


竜と勇者と可愛げのない私 (電撃文庫)

竜と勇者と可愛げのない私 (電撃文庫)

アスキーメディアワークス
可愛げのないところが可愛い王道ファンタジー。



 昨日に引き続いてラノベ感想。
 志村一矢先生の「竜と勇者と可愛げのない私」で。
 平民出身なので実力はあるのに出世できない魔術師の女の子が、英雄の家系に産まれながら血を見るのが苦手で戦うのが嫌いな勇者の尻を叩いて魔王退治に乗り出すお話。
 女の子の一人称というのがこの手のラノベとしては新鮮なところです。
 可愛げのない、と言いつつ、そこが逆に可愛い(イラスト的にも)魔術師の女の子と、アホタレと文中で連呼されながらたまにいいところを見せる勇者のやり取りが楽しかったり。
 ただ、ストーリー的にはあまりにも王道というか普通というか。
 自分より強い敵を倒すために工夫するとかもなく、パワーゲームで始終する戦闘とか、もうちょっと知恵を絞ってもらいたかったところです。
 あと、最終ラスボスになる(はずの)魔王の目的とか、説明が何もないのもどうかと思うのですが。
 総じてシリアスがあまり重くなかったり、二人のやり取りの楽しさがメインだったりするので、読みやすく、楽しい作品には仕上がっていると思います。
 個人的には物足りない気もするけど、悪くない作品かと。
 続きが出たら買いたいかも。

 でわでわ。
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