「私はここにいます。」

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「崖の上のポニョ」感想。

1月15日の百合が原公園その12。

 今日も写真は1月15日の百合が原公園で。
 ワビスケの花びらの上の水滴。
 キレイに撮れたけど、構図が安定しすぎているのが残念。

 今日も遠出するつもりはあったけど、やっぱり天気予報が芳しくなかったので取りやめに。
 層雲峡の氷瀑まつりに行く最後のチャンスだったのに。
 ちょっと前までは行く気満々だったのに、最近は行く気が減退していたので、無理して行く事もないなあと思っただけなんだけど。
 でも3月中に1度くらいは撮影に行きたい。

 ようやく2月の始めに地上波初放送された「崖の上のポニョ」を見れたので、感想など。
 amazonで他の人の感想を見てみたら、酷評が多くてびっくりです。
 今までのジブリ作品は地上波で放送してから全部見てきたけど、地デジになってからは初めてです。
 世界に名だたるジブリアニメだけあって、さすがのクオリティの高さです。
 背景の一つ一つ、キャラクターの動きの一つ一つ、何もかもが丁寧に生き生きと描かれています。
 口の悪い言い方をすれば金がかかっているんだろうけど、それだけじゃなく、情熱と根気のいる仕事じゃないかなと。
 amazonの感想では、母親の事を名前で呼ぶとか、その母親が息子を乗せた車で危険運転とかはいかがな物かという意見が多く見られますが。
 それも気になるけど、個人的に一番気になるのが後半のストーリー展開です。
 ポニョが自分達を捨て、人間になる事をあっさりと提案する母親、そして母親に言われてあっさりと宗旨替えする父親、そして迷いなく両親を捨ててボーイフレンドの元へ行くポニョ。
 この三人には親子の情という物はないのでしょうか?
 その辺の事をごまかすように、突拍子もなく世界が破滅するとか言われてもなあ……。
 あと、老人ホームのおばあさん方は何しに出てきたのか不明だし。
 何となく思い出したのが、マンガの「ドラえもん」にあったエピソード。
 「人魚姫」の悲しいエンディングで泣いてしまう女の子のために、絵本を書き換えて悲しいシーンを取り去ってみたら、元のお話が良かったのにと、やっぱり女の子が泣いてしまうというお話。
 この「崖の上のポニョ」という作品は、子供のために作られた作品ではなく、子供の嫌いな要素を取り除いて、子供の好きな要素だけで組み立てられた作品という気がします。
 いくら子供が喜ぶからと言って、甘いお菓子だけを与えるのが親としての正しい態度なのでしょうか?
 苦いニンジンを、無理して押し付けるのではなく、いかにおいしく食べさせるか知恵を絞るのが親としてのあるべき姿ではないかと思うのですが。
 でもこんな事を書いたって、宮崎監督はわかってくれないでしょう。
 子供が子供のために書いた作品、それがこの作品の本質なんですから。

 でわでわ。
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