Fソフト85mmF2.8の雑感など。
ソフトフォーカスな写真のためだけに作られた贅沢な一品がソフトレンズです。
花やポートレート、テーブルフォトなどで上品かつ幻想的な一枚を狙えます。
レンズ設計としては盛大にフレアが発生するように設計されているそうで、ソフトフィルターやレタッチソフトによるソフト効果とは一線を画す上質なソフト描写が得られるのではないかと。
Fソフト85mmF2.8は、AFレンズでありながら絞りリングにA位置のない、珍しいタイプです。
撮影は絞り優先かマニュアル露出になり、プログラムAEやシャッター優先は使えません。
というのもペンタックスのソフトレンズは絞り値によってソフトの効き具合が変わるタイプなので、その方が使いやすいからです。
開放F2.8からF5.6までは実絞り測光となり、ファインダー内でソフト効果を確認しながら撮影できますが、そこから先はF5.6での測光となります。
Z−1pやMZ−Sなどでは普通に全機能が使えて、ファインダー内で絞り値の確認もできますが、*istなどでは露出計自体が動かなくなります。
ややこしいのがK10Dを始めとするデジタル一眼レフで、F2.8からF5.6では実絞りで中央部重点平均測光による絞り優先AEが使えますが、F5.6より絞るとマニュアル露出になり、ファインダー内でも絞り値は確認できません。
これがF2.8でのカット。
そしてこっちがF5.6でのカット。
それでもExif情報に絞り値が記録されるのが不思議です。
ちなみにFソフトの後継としてFAソフトというのもあるけど、外装と絞り値の境目がF5.6からF4.5に変わったくらいで、光学系も同じだし、レンズIDまで同じだからFソフトで撮ってもFAソフトになるくらいです。
FAソフトには28mmもあるので、それもちょっと気になる今日この頃です。
ナイトスナップには85mmじゃ長すぎだし。
でわでわ。
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