「私はここにいます。」

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最後のペンタックス。

最後のペンタックス。

 見かけたら5分とためらわずにポチッと。
 即断即決で買ってしまいました。
 ペンタックス最後の35mmフィルム一眼レフ、*istです。
 *istの中古はなかなか見かけないし、ましてバッテリーグリップBG−20付きはなかなかないし、FAJ2本付きで2万9800円は即買いですよね?
 ……人として間違っている気がします。
 元箱や付属品も完備だし、箱には開けたような形跡はあるけど、未使用なんじゃないでしょうか。
 少なくともストラップやアイピースキャップは袋から出した形跡さえないし。
 ペンタックス最後の35mmフィルム一眼レフだけあって、後のデジタル一眼レフに続く、MZ−Sでも実現されなかった11点測距にスーパーインポーズ表示も装備。
 それでいて35mmフィルムAF一眼レフで世界最小最軽量となる335gという、まさにペンタックス小型軽量路線の集大成となるモデルです。
 バッテリーグリップを付けてもとにかく軽くて、モックアップじゃないかと思うくらいです。
 軽量化のトレードオフとして、スイッチの質感やなんかはかなり犠牲になっているのは残念ですが、それでもボディマウントは金属製だし、許容範囲でしょう。
 小型軽量化の徹底ぶりはというと、フィルムの装填方向を逆にする事から始まり、液晶パネルも背面に集約、三脚ネジも含めて金属製部品を排除して樹脂製に、さらにクォーツデート用のボタン電池さえ廃止されています。
 本体以上に貴重品と言える、バッテリーグリップも、軽量な本体にマッチしています。
 縦位置用レリーズはもちろん、単三電池が使えるようになるし、グリップも大きくなってホールドしやすくなるし、本体のみよりバランスが良くなりそうです。
 また、本体のみで三脚を取り付けると、レンズの根本が三脚に干渉してしまう場合があるという事で、小さな板が付属していますが、バッテリーグリップがあればそれも必要ありません。
 ……ただ、クォーツデート用電池の廃止の弊害として、バッテリーグリップを脱着すると、時計がリセットされてしまう事には苦言を呈したいです。
 *ist用に開発されたFAJレンズも徹底的な軽量化が施されています。
 このFAJレンズで初めて絞りリングが廃止された他、マウントも樹脂製になっているし、真面目なペンタックスらしくもなく、距離目盛りまで廃止されています。
 徹底した軽量化の甲斐あって、28−80は180gと、単焦点レンズ以上の軽量化を達成していますし、75−300もシグマ製より100g以上軽くなっています。
 さすがに質感は犠牲になっていますが、小型軽量な*istには最適です。
 ……しかし絞りリングの廃止などによって、絞りリングがある事を前提にしたMZ−3やMZ−Sのユーザーからは不評だったのは想像に難くありませんが。
 あと、2本ともフードが付いていないし、75−300はレンズマウントキャップがプラ製なのに、28−80は樹脂製だったりするのには釈然としない思いが。
 本体のボディマウントキャップも含めて、調達しないと。
 これでペンタックスの35mmフィルム一眼レフで、手に入れておかないといけない物は一通り揃った事になりますが。
 これ以上、無駄遣いする物はない……といいんだけど。

 でわでわ。
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