「私はここにいます。」

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「つばさ」感想。

 久々に小説の感想など。
 今日のお題はこれ。

つばさ

 麻生俊平著、メディアワークス刊、「つばさ」という事で。
 著者の麻生俊平先生は、「ポートタウンブルース」で第2回富士見長編小説大賞準入選。
 その後、富士見ファンタジア文庫や角川スニーカー文庫で作品を発表してきました。
 今回の「つばさ」は初めてのMF文庫Jでの作品となります。
 今までの作品が好きだったので、今回も一も二もなく買ったのですが。
 正直言って、がっかりでした。
 大雑把にヨーロッパからの留学生を守る、というお話なのですが。
 まずは留学生を狙う不良学生達の行動パターンが力ずくで誘拐というありがちな物を何度も繰り返すという単調な物という事。
 対する主人公ら「つばさ」のメンバーも、どっかで見たような見なかったような女の子達で構成されているし。
 そっくりそのままではないけど、「極上生徒会」を何となく思い出す今日この頃。
 最初の巻だからメンバー全員にそれぞれ見せ場を作ろうとした結果、肝心のメインヒロインらしい翠子さんが割を食ったような感も。
 美味しいシーンを書いていても、そうなる理由にちょっと無理があったりとか、伏線を張っていてもバレバレだったりとか、そういう残念なところも。
 今までの作品ではこんな事は感じた事がなかったので、かなりがっかり。
 新しいレーベルという事で、レーベルの作風に合わせたりとか、担当の人から要求があったりとか、様々な苦労の中で書き上げたのだと想像するのですが。
 きつい事を書きましたが、どうでもいいなら最初から書かないし、やっぱり次作はこんな事はないといいなあと期待しているわけですので。
 以上、早く次作に会える事を祈りつつ。

 でわでわ。
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