心ある右手

第一章 転校生

 俺の名前は高科 進也。高2だ。好きなもの:小説。趣味:小説を書くことだ。まぁ男子にしては変わってると言う意見が多い。ところで俺の右手は「物語り」を書こうと思うとおかしくなる・・・・病院逝きか?とか思ったそこの読者。それはちょっとしたまちがいだ。俺の右手は次の日もしくは今日の未来を書いてしまう。他の人を考えながら書くと。その人の次の日もしくは今日の未来を書くと言うすごい能力だ。ただし必ずいいことばっかしでもない。授業中はほとんど上の空で、どうしても小説を考えてしまい未来小説を書くことが多い。
 こうしてこれは8月の下旬。そう学校が始まったときの話。俺は短い青春をこんなことで使うなんてと思いながら登校中である。そして学校に着き席に座ると、アホが話しかけてきた。
「よぉ。進也。」
さぁ。読者の皆さん。子選択肢の仲からこいつの名前を付けてくれ。
 1.大島 アホ太郎  2.大島 アホ次郎  3.大島 アホ朗
ん?3番でいいの?本当に3番でいいの?
「聞こえてんぞ!!」
「なっなに〜。貴様いつから読心術を身につけたのだ?」
「いや。普通に声に出していたぞ。お前」
「くっ・・・・一生の不覚」
「やってろ」
こいつの本当の名前は大島 清志。同じクラスで名前に「朗」がつかない。(今度こそ聞かれていないようだ。)
 清志が思い出したように話を始めた。
「そうそう。昨日メールで約束した。俺の今日の物語できてっか?」
おれは「おう」といって、俺は1枚の紙を渡した
「ありが・・・・ってなんじゃこれは」
内容はこうだ「朝飯食って学校行ってひるめしどっかで食ってかえって晩飯食って風呂はいって寝た。」だ。
清志はついにキレた。
「貴様の思考回路はいったいどうなってる?」
「いたって平常だ」
「貴様は友を助けるとゆう能力が備わっていないのか?」
「愛好会にちゃんと顔を出さないでいる奴に言われたくない。」
 愛好会と言うのは俺が決断して作った。「小説愛好会」のことである。内容は小説を語ったり作ったりだ。ただ、予想通り男子は一人も入ってこなかった。そこで無理を言ってこの清志ともう一人に名前だけでも書いてもらった。「幽霊部員」ならぬ「幽霊会員」だ。そして女子は男子が始めたとゆう理由で、二人しか来なかった。
 ここで話題は戻る。
「名前だけ載せてあげてんだありがたく思え」
と言われた。
「結局お前はそのあと友を助けていないだろぅ。」
「うぐっ・・・・・」
よしいいところついたぞ俺。
だがすぐ反論された。
「あれ〜。昼飯おごる約束だったんだけど、いらないのかな?」
「・・・・・・」
「ふっ反論する言葉も見つからないのかい?」
「・・・・・・」
「おい。なんか言えよ」
「聞こえていない。どうやら耳に耳栓が入っているようだ」
「・・・・・・」
 キ〜ンコ〜ンカ〜ンコ〜ン
 ちょうどよくチャイムが鳴る。清志は自席に戻った。
 しゃあない。HRの時間帯で書いてやるか。こうしてHPの話も聞かずに黙々と書き続ける・・・・・感謝しろよ。清志
 HRが終わった瞬間完成。流石俺。
 案の定ぴりぴりした感じで、清志が戻ってきた。さっさと俺は書いた原稿を渡した。
「・・・・・・」
「HRサボって真剣に書いたんだから感謝しろよ。」
「ふむ。確かに未来の話だ。サンキュー」
「は?もしかしたらデタラメに書いたかも知んないんだぞ。」
 俺は意地悪に言ってみた。
「それはありえん。なぜなら。昼飯をおごることになっていないからだ」
「なんだと〜〜〜〜〜〜〜」
 ひったくって読んでみる・・・・・・確かにそう書いてある。
「・・・・・・」
「・・・・・・」
 両者の無言が続く
「なぁ清志」
「ダメダ」
 まさに即答
「まだなんも言ってないだろ」
「お前もいつも言ってんだろ?未来を変えるのはやばいから。そのとおりにやれって」
「そうだけど・・・・」
「残念だったな」
「くぅ〜・・・・って、あそこなんか人が集まってんな」
「ああ。転校生だろってお前知らなかったのか?」
「ああ。HR中ずっとそれ書いてたから。」
 俺がさっき書いた紙を指差し言った。
「それはありがとよ。でもお前昨日自分の未来文書かなかったのか?」
「ああ。必要なときだけにしてるけど」
 もったいないといわんばかりの顔をして清志が言った
「おい。せっかくの才能がもったいないぜ。もっと自分のために書こうぜ。」
「いやめんどいしな〜」
そう話は続いていって。清志がいきなり思い出したと言ってきた。
「そうそう今回の転校生の彼女。簡単な自己紹介のとき言ってたが好きなもの小説らしいぜ。」
 俺は驚いた。
「まじか!!?じゃあ今から会員に誘お・・・」
キ〜ンコ〜ンカ〜ンコ〜ン
 ちょうどよくチャイムが鳴ってしまった。
「仕方ない。後にすっか」
 1時間目は始業式のようなものだった。この学校の始業式はありえない。なんと1時間目いっぱい。校長が話すのだ。
「・・・・・であるからして本校にそのような生徒が出たのは大変うれしく・・・・」
 今校長のはげ頭が光った。この校長はいいこというとなんとはげ頭が光るのだ。
「・・・・・今の政治は・・・・・」
 なぜこんな話になったのかわからないが校長よ。君の頭のせいで説得力なし。すまん。
 こうしてやっと終わった。そして清志との校長の話で爆笑。そして転校生と話すのを忘れてしまった。
 2時間目普通の授業に入る。苦手な英語だ。もう一度言おう授業中はほとんど上の空で、どうしても小説を考えてしまい未来小説を書くことが多い。と・・・こうして英語の先生が俺の前に立ちはだかった。
「また未来日記ですか?」
「YES .MS.NEYAMA」
 なんとなく英語で答える。文章がおかしいがそれはよし。
「NO〜NO〜NO〜NO〜NO〜〜〜〜!!!YOUは私の授業馬鹿にしてますか〜?」
 こうして説教は続く。英文がまったくわからない。そして最後に放った言葉それは
「GO&WAY WALK」
 廊下を指差しながら言った言葉・・・・。それはどう考えても英文がおかしい。あんた本当に教師か?しかも廊下を歩いてこいと?
 助け舟を清志が出した。
「先生。GO&WAYですよ」
そしてミス根山が放った言葉それは
「YESYESそうそれ。」
 あんた本当に教師か?疑うぞ俺は
 こうして廊下に立たされた俺。そして休み時間。今度こそ本当に転校生に話しかける。
「あの〜〜〜〜」
 控えめに話しかけてみる。転校生は言った。
「あっGO&WAY WALKだ。」
 カチ〜〜ン。第一印象ムカつく奴決定。
 まぁとりあえず。我慢して話を続ける。
「あのさ。小説好きなんだって?なら小説愛好会に入ってくれない?」
「小説愛好会?」
「そう。小説を語ったり作ったりする愛好会さ。」
 信じられないとゆう顔をして俺を見てきた。
「あんた小説書けんの?見えな〜い」
「得意なことは未来小説さ」
「・・・・・・」
「・・・・・・」
 ちょっと無言が続いた。不意に彼女が携帯を取り出しどこかに掛けた
「・・・・もしもし。至急救急車をお願いします。」
「ちょっとまて〜〜。いたって健康だ。」
「え?頭やばいんじゃないの?」
 きょとんとした顔で言われた。
「当たり前だ。証拠をみしてやる」
 こうしてさっさと書いて渡した。彼女は不振そうにざっと目を通し3Pまでいくと顔色が変わった。というよりもショックを受けた感じだった。そして

 ビターン

 おもいっきし頬をビンタされた。さらに一言。
「最低な人ね」
 と言って目の前から消えた。なにがなんだかわからず。それを拾って読む1枚2枚はたいしたことは書いてなかった。だが3枚目。ここからは悲惨だった。これによるとしたっていた父が死んでしまいこの町に着たらしい。今日彼女が家に帰ったあと母親は家でボーとしており、彼女は泣き崩れるとゆう内容だった。
 これだからあまり未来は見ない。なぜならいいことばかりじゃないから。見ていても変えられないのだったらこんな能力無駄だから。だから見ない。これによると今日俺はもう話しかけてこない。やはり明日だな。

第二章に続く


あとがき

 未来を知ってもいいことばかりではない。そう思わせてくれる小説じゃないかなと思います。そして題名も呼んでいけば判ってもらえると思います。
 さて聞くのが遅くなりましたが、どうでしたか?初投稿なのですが・・・・今日思いついて今日書いたのですが・・・・ですがちゃんと最終回まで考えてあるのでご心配なく。では第二章で会いましょう。ちなみにこれは恋愛系とギャグミックスと思ってもいいと思いますよ。


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