2003年2月のひとりごと

 2003年2月のひとりごとです。


2003/02/28
 先にやろうと思っていた「Routes」より先に「マヴラブ」が届く。
 時間があったらちょっとだけやってみようかと思ったけど、買い物その他の用事で忙しくて無理でした。
 ついに念願のPocketPCやUSB2.0接続カードリーダーとかを買ったけど、これについても後日。
 さらに本当は「SNOW」の感想補足を書きたかったけど、これもまた後日。
 というわけで本日のひとりごとは……。
 じゃん! 札幌に初めてできたメイド喫茶、「Cafe Primevere」に行ってきたので、その感想を書きたいと思います!
 えーと、「Cafe Primevere」は札幌に本拠地を置くエロゲーメーカー、ブルーゲイルさんが作ったメイド喫茶です。
 秋葉原を始め本州では地味にその地位を確固たる物にしているメイド喫茶ですが、北海道では始めとの試み。
 これは行くしかない! という事で行ってきました。
 場所は札幌の有名なアーケード街、狸小路の1丁目。
 3丁目くらいには同人ショップ「メロンブックス札幌店」があり、さらにそう遠くないところには「アニメイト札幌店」もあります。
 絶好の立地条件! と言いたいところですが、狸小路も1丁目ともなると、老舗という表現がぴったりくるお店が多く、人通りもまばらになっています。
 ちなみに逆に8丁目とか9丁目に行くと、飲み屋ばっかりになるんですけどね。
 で、いよいよお店の外観写真。

 普通に雑居ビルの一階なので、写真を撮っても面白くないです。
 ちなみに2階がテナント募集中らしいので、メイドさんが好きな人は会社を作ってここに事務所を置くと幸せな日々を送れる事、間違いなしです
 さて、いよいよ店内へ。
 残念ながら店内の写真はなしです。
 店内はやや暗めの照明で落ち着いた雰囲気。
 当然ながら可愛いメイドさんがお出迎え。
 ……でもなんか雰囲気的にはメイド物アダルトビデオの女優さんみたいな感じかも。
 さらに店内を見渡してみると……。
 メイド喫茶→オタクみたいな印象でいたんだけど、お客さんは普通な感じの若い人ばかりでした。
 で、メニュー。
 コーヒーは450円から。
 滅多に喫茶店なんか行かないからよくわからないけど、値段的にはこんなもんですかね?
 軽食やケーキとセットにするとちょっと安くなるので、ご安心を。
 私が注文したのはチョコガナッシュとかいうケーキ450円とコーヒー、セット料金につき+250円。
 出てきたケーキは予定通りにチョコっぽくて、普通に美味しかったです。
 ちなみにコーヒーは空のカップを持ってきて、その場でメイドさんがポットから注いでくれます。
 ……なんか聞いた話では、メイド喫茶というのはお客さんが入ってくると「お帰りなさいませ、ご主人様」とか言ってくれるもんだと思っていたんですが、ここについては普通に「いらっしゃいませ」「ありがとうございました」で、そうじゃないみたいです。
 でもまあ、普通にのんびりまったりムードでいい感じなんじゃないでしょうか。
 普通にくつろぎたい人に。
 メイドさん好きならさらに良。

 でわでわ。


2003/02/26
 今日は「SNOW」の感想追記、という事で、SNOWとKey作品の比較検証を行なう予定でした。
 でも今日は時間がないので延期。
 時間がない時に急いで書いた文章よりも、時間をかけて書いたしっかりした文章の方が、みなさんもいいですよね?
 ……………。
 …………。
 ………。
 ……。
 …。
 いいですよね?
 いいって言って!

 でわでわ。


2003/02/24
 というわけで今日の今日こそ「SNOW」の感想を!
 「SNOW」はこれまで陵辱系ゲームを作っていたスタジオ・メビウス初の純愛系ゲーム。
 発売が延び延びになって、最初はなかった音声が追加されたりやっぱり中止になったり、原作に先駆けて同人CG集が先行して発売されたりと紆余曲折を経て、実は発売しないんじゃないかと噂されながら、やっと発売になりました。
 ……まあ、長い延期で話題になったからという理由で購入した私もちょっとアレですが。
 ゲーム内容はというと、一年中雪が降り続ける山の中の村を舞台に、昔の龍神の悲恋がどうたらという感じの恋愛ADVです。
 システム。
 ごく普通のADV。
 強いて言うなら、右クリック押しっ放しで既読判定メッセージスキップになるのを、右クリックでメニューが開くようにしてくれると扱いやすいかなと。
 雪の演出がそれなりに良くできているけど、一部では低スペックマシンでは処理が重いという批判も。
 個人的には何の問題もなく。
 グラフィック。
 某みつみ美里っぽい絵柄で色塗りも文句なし。
 他には取り立てて書く事もなく。
 音楽。
 ボーカル曲4曲。
 I’ve Soundという事でその道の人にはたまらない雰囲気。
 4曲中3曲のボーカルを担当する松澤由美さんは素晴らしいとして、もう一曲を担当する雪月澄乃さん(役の声優さんが歌っている? 音声付きだった頃の名残らしいです)は、ちょっとBGMに負け気味かなと。
 シナリオ。
 KanonやAIRといった、一連のKey作品を強く意識しているシナリオ。
 よく言えば「ライバルを良く研究している」だし、悪く言えば「二番煎じ、三番煎じ」だし、ひどい言い方をすれば「パクリ」かなと。
 ヒロイン達の独特な語尾、ちょっと脳が足りない感じとかもそうだし。
 澄乃の「えう〜」という口癖が気になる方が多いようですが、個人的には主人公がやたらと多用する語尾「だぞ?」とかの方が気になります。
 4人のヒロイン中、3人までが病気ネタというのはどうかなと。
 Hシーンがあるのは3人。
 うち、澄乃だけは複数回Hできて、シチュエーションも色々凝っているけど、CG枚数は少な目。
 実用性という点ではそれなり。
 あるんだかないんだかのKey作品とは比べ物にならず。
 澄乃攻略後にプレイできるようになる過去編「Legend」はあからさまにAIRっぽく。
 それでもAIRと比較して、全体としてみれば素直というか、わかりやすいというか。
 総評。
 良くできたKey作品の模倣品。
 Key作品が好きな人なら冗談半分で買ってみてもいいかも。
 あとはKey作品との比較用。
 ちなみに近日中のひとりごとにて、Key作品とネタバレ込みで徹底比較予定。

 でわでわ。


2003/02/23
 延び延びになってる「SNOW」の感想ですが、残念な事に今日も延び延びに。
 今日はこれから仕事に行かなくちゃいけないので。
 ううむ。
 いつになったら書けるんだろう?
 困った困った。

 でわでわ。


2003/02/21
 残念ながら今日も時間がないので「SNOW」の感想はお預け。
 ううむ、仕事が終わって帰ってきたら9時過ぎという状況では少々無理がある。
 もうしばらくお待ちを〜。

 でわでわ。


2003/02/19
 今日は「SNOW」の感想でも書こうかなあと思ったけど、時間がないので中止。
 もう一ヶ月くらい前に見た映画「ジェヴォーダンの獣」の感想でも。
 「ジェヴォーダンの獣」はフランスはジェヴォーダン地方で実際に起きたと言われる事件を元にした映画です。
 その実際の事件というのが、正体は巨大な狼と噂される通称「ジェヴォーダンの獣」を退治するために騎士団が出動したとかいう感じなんです。
 てなわけで「獣VS人間」みたいなシーンに期待していたんですが、どうやら監督は実は「ジェヴォーダンの獣」がフランス国王を言いなりにするための道具という、かなり無理のある陰謀の方を書きたかったようで、私としては期待外れでした。
 でもまあ、アクションシーンはそれなりにいい感じでした。
 アメリカ先住民族の戦士というのも登場して、時代背景を感じさせながら、独特の雰囲気を出していました。

 でわでわ。


2003/02/17
 「SNOW」、無事コンプリート〜。
 というわけで後日感想〜。

 最近、PocketPCが欲しいと思う今日この頃。
 ちょっと色々と調査してみると、思ったより色々な事ができそうな感じです。
 インターネットやメールチェック、テキスト編集やスケジュール管理はもちろん、HTML編集やFTP、さらに別売りGPSや地図ソフトとかも楽しそうな感じです。
 これなら買ってみても良さそう……とか思うのですが。
 なかなか良さそうな東芝のGENIO e550GSで実売5万円前後。
 これだけならまだいいとして、cdmaone接続ケーブル、ATOKforPocketPC、SDメモリーカード、ついでに有線LANなどを導入していくとかなりの金額になる事が判明。
 ……もうしばらく我慢でしょうか。
 やっぱりなくても困らないし。

 でわでわ。


2003/02/15
 最近の研究課題は、サブPCのTV出力をメインPCのMTV2000でキャプチャしてみようという物。
 とりあえずGeForce4MXとMilleniumG400で試してみると、画像が暗めになる事が判明。
 画質的にはG400の方が上だけど、機能的にはGeForce4MXの方が上。
 サターンの画像はきちんと表示されるのだけど。
 要研究。

 でわでわ。


2003/02/13
 ホームページ移転から1ヶ月が過ぎました。
 移転したからといってエロゲー三昧で小説は更新しないし、来場者からみれば変わったところは何もないと思うのですが、管理人としてはCGIが使えるようになったのが大きいところです。
 掲示板がより高機能になったり、本来の役目を果たしていないチャットができたりというのもありますが、実はアクセス解析やカウンターも強力なのが付いています。
 特にカウンターはページ毎のアクセス数を毎日メールで送ってくれるという優れ物です。
 ……たまに同じ内容のメールが五通くらい来るけど。
 というわけで移転1ヶ月企画という事で、1ヶ月間のページ毎のアクセス数を公開します。

 トップページ…………………………1727(55.7)
 私の小説………………………………728(23.5)
 私の2次創作…………………………606(19.5)
 私がもらった小説……………………336(10.8)
 私のひとりごと………………………193(6.2)
 私のCG展……………………………81(2.6)
 私のGAME……………………………62(2.0)
 私の自己紹介…………………………50(1.6)
 ウソから出たマコト?…………………11
 コスプレイヤー和樹wen-li版…………10
 コスプレイヤー和樹マルコ版…………9
 こみっくパーティー拡張プラグイン……0

 ちなみにカッコ内は日別平均です。
 トップページが一位なのは当たり前ですが、丸2年近く更新していない2次創作がオリジナル小説にそう劣らない数字を記録しているのが興味深いところです。
 ちょっと悲しいのが、まめに更新しているひとりごとが、来場者全体の11%と物足りない数字を記録している事です。
 ……え? 面白くないから仕方ない?
 しくしく……。
 ちなみにファイルのダウンロード数もカウントできるので、DNMLファイルのダウンロード数を記録しているのですが(これは15日からの記録なので、日別平均はなしです)。
 かなり昔の作品なのに、意外とダウンロードしてくれる人がいるようです。
 ……ちなみにコスプレイヤー和樹マルコ版は拡張プラグインがないと動かないのですが……。

 でわでわ。


2003/02/11
 「SNOW」、順調にコンプリートに向けて進行中。
 コンプリートしたら、小説その他に全精力を傾けなくては。
 しかしこの完璧な計画には重大な落とし穴が。
 28日にはLeafの「Routes」とageの「マヴラヴ」の注目タイトルがリリース。
 特に「マヴラヴ」は1プレイ8時間〜14時間、フルコンプ100〜160時間という超大作。
 さらに3月にはういんどみるの「結い橋PRO」、ねこねこソフトの「朱」と目白押し。
 しかもすでに通販申し込み済みなので、キャンセル不可。
 ううむ、困った困った。

 でわでわ。


2003/02/09
 とりあえずチャット、作ってみました。
 どうせ誰も使ってくれないと思うので、適当にひとりごとでも書いてくれると嬉しいかなと。
 本当はICQ呼び出しとかメールお知らせ機能が付いた奴が良かったんだけど、うちのサーバーでは禁止されているので無理でした。

 「SNOW」、順調にプレイ中。
 もう他のサイトでは感想とかも掲載されてますけど、私はまだプレイ中。
 で、他の人の感想を読んでいると、「Kanon」や「AIR」との類似点を挙げている人が多いようです。
 確かによく似ているけど、私としては相違点を挙げてみたいなあとか思ってます。
 乞うご期待!
 ……コンプリート後だけど。
 とりあえず一連のKey作品が好きな人は買ってみて損はしないかも?

 というわけで今日は皆さんお待ちかね、Berriesから発売されたWindows用18禁ゲーム「夏色の砂時計」の感想を書きます。
 Win版「夏色の砂時計」はもともとプリンセスソフトからDreamCast用に発売された同名タイトルを移植した物です。
 ……どうでもいいけど、家庭用ゲーム機向けソフトをPC用に移植する事を、どうして「逆移植」というのでしょう?
 どっちからどっちでも移植は移植じゃん。
 ゲーム内容はというと。
 夏休みを目前に控えたある日、隣のクラスの芹沢香穂に片思いする主人公。
 ところが夏休み明けの始業式の日に時間移動した主人公は、そこで自分と香穂が恋人同士になった事、しかし香穂が交通事故によって死んでしまった事を知る。
 その後、再び夏休み目前に戻ってきた主人公は時間移動を繰り返しながら、未来を変えるべく行動する。
 システム。
 ゲームシステムはオーソドックスなADV。
 手動だけでなく、日付が変わった時や選択肢の時に自動でセーブしてくれるクイックセーブ機能が便利。
 ただし、ゲームを終了させると消えてしまうのは要改善かなと。
 グラフィック。
 原画家としての人気は高いのに、原画を担当したゲームの評価は高くない村上水軍氏が原画を担当。
 女の子は可愛いけど、男はかなり手抜きかと。
 音楽。
 悪くないかなと。
 2曲のボーカル曲もいい感じだけど、短めなのが残念。
 シナリオ。
 時間移動と大切な人を守りたいという気持ちをテーマに、非常に真面目かつ丁寧に描かれています。
 数日先に飛んで何故か知らないけど怒っている人がいたり、逆に数日後にどうしたかを元に行動したりと、まあそういう感じが面白いです。
 恋愛部分も、手紙なんか書いて告白したりと、最近はない真面目ぶり。
 最近流行りの、記憶喪失主人公と暗い過去のヒロイン、奇跡のバーゲンセールの3点セットのエロゲーに食傷気味の今日この頃を過ごす私としてはかえって新鮮な感じでした。
 でも逆に丁寧すぎる部分も。
 例えば香穂に告白して失敗した主人公も、落ち込んで食事も喉を通らなくなるとか、黄昏れてみるとか、もっと遊んでみた方が良かったかなあと。
 あとは香穂の登場シーンがどうしてもインパクトがない気がします。
 プレイヤーにとって香穂の存在を印象付ける重要な場面、ひと工夫あっても良かったかなと。
 キャラクターはきちんと個性付けされているけど、それぞれ普通というかインパクトはあまりないかなあと。
 ギャグも少ないし。
 Hシーンは家庭用ゲーム機からの移植だけあって、あってないような物。
 総評。
 非常に真面目かつ丁寧なシナリオが望外に好印象。
 でも優等生的というか、もっと色々と工夫なり、遊びなりが欲しかったところです。
 村上水軍氏のファンの方、最近のエロゲーのシナリオに食傷気味の方、Hシーンとギャグが弱くても許せる方にはお勧め。

 でわでわ。


2003/02/07
 久部蝉さんからONE小説「螢」をいただきました。
 ありがとうです〜。
 エロゲー三昧で小説を書いていないどこぞの管理人とは大違いです。
 ……自覚してるんだったら小説書けよ。

 というわけで今年もニューバージョンの一太郎が発売されました。
 当然、私も通販で購入あんどインストール。
 目当てはニューバージョンのATOK16の方だけど。
 まだ基本設定を終えただけであまり使い込んでいないですけど。
 今年は同社の「ドクターマウス」も購入。
 一太郎を始めとする同社製品はもちろん、インターネットエクスプローラなどの多くのアプリケーション上から辞書を引く事ができます。
 これでより快適な日本語入力環境を構築し、小説執筆をスピードアップ!
 ……それ以前のお話に小説書けよ。

 でわでわ。


2003/02/05
 昨日、終えたばかりの「夏色の砂時計」か借りてきたDVD3タイトルの感想でも書こうかなあと思ったけど、先月から感想書きまくっているので今日はひと休みにしようかなあと。
 じゃあパソコンの話題でもないかなあとか思ってみるけど、何もないし。
 ……というわけで私の好きな言葉の話でもしてみようかなと。
 昨年11月7日に発売された槇原敬之のアルバム「本日ハ晴天ナリ」に収録された曲「I got a friend」のフレーズなんですが。

 僕が一番欲しいと思っている言葉じゃなくて
 僕に一番必要な言葉を考えてくれた君に感謝してる
 ほんとにありがとう

 なんですが。
 世の中っていうのは時に、相手が間違いなく喜ぶような優しい言葉ではなく、相手を嫌な気持ちにさせたり、時には傷付けてしまうような厳しい言葉であっても、相手に嫌われる覚悟で、相手のためを思ってそういう言葉を選ばなくちゃいけない時もあるなじゃないかなあと思うんですよ。
 私の書く小説もそういう小説でありたいなあと思っています。

 でわでわ。


2003/02/03
 えーと、先日書いた、去年のエロゲーの総まとめですが。
 総評部分に書き足りない事があったので、追記。
 ここ数年、各社とも、技術的にはかなり向上してきていると思います。
 一部の例外的なメーカーを除けば色塗りで不満があるような事はないし、商用ソフトに限らず同人ソフトでも高画質ムービーとボーカル曲が付いてくる事がごく当たり前になりました。
 ついでにブロードバンドの普及に伴い、数十メガ、時には数百メガといった大容量の体験版、ムービーをダウンロードして購入の参考にする事も当たり前になりました。
 一方でシナリオのパターンは、決まり切ったパターンの物ばかりになってきたのかなあと。
 主人公やヒロインの設定、過去にちょっと悲しい事があったりとか、そういう設定はもちろんそうだし。
 あとは平凡な日常がしばらく続いた後、適当に悲しい事があって、安っぽい奇跡とかでハッピーエンドになるっていうパターン。
 ここ数年、こういうパターンのゲームが増えてる気がしますけど、この辺が確立したのってだいたいToHeartとかONEとかの時代ですよね?
 その頃からエロゲーって、少しも新しいパターンっていうのを開拓しようとしてないんですかねえ。
 もちろん、違うのもあるにはあるのでしょうが……私の購入したゲームがたまたまこのパターンばっかりだったんでしょうかねえ?
 ……もちろん、完璧に他のマネの全くないゲームなんて絶対に無理なんですけどね。
 過去の作品の上手な再生産といえば、Leafの「こみっくパーティー」でしょうか。
 シナリオのパターンとかヒロインの正確とかはToHeartその他のゲームで似た物はたくさんあるけど、主人公が同人作家で、他のキャラもほとんど同人関係という設定を使って、他の作品にはない世界観を構築しています。
 まあ、こみパはどちらかというと例外に属する作品ですよね。
 他の作品の多くはただ「こうすれば売れる」と言って過去の作品と同じパターンを恥ずかしげもなく流用しています。
 そんな作品には作者の主義主張も独自の面白さやカラーも感じられるわけがありません。
 ……でもまあ、正直に言っちゃうと商用ソフトについてはそういう事はどうでもいい事だと思うんです。
 売れないと会社が潰れて社員一同、路頭に迷うわけだし、ある程度、確実に売れる方向、保守的な方向に行っちゃうのは。
 問題は同人ゲーム。
 よく「商用ソフト並み」とか「商用ソフトを超えた」とかいうキャッチフレーズを使っている同人ゲームがあります。
 だけどそれぞれの分野のスタッフが数人揃って、それぞれきちんと自分の仕事をすれば商用ソフト並みの作品なんてすぐに……とは言わないけど、がんばればできちゃうわけで。
 どうしてわざわざ学業や仕事の合間を縫って、わざわざ上で書いたようなワンパターン再生産の商用ソフトのマネなんかしなくちゃいけないんでしょう?
 独自の世界観、独自のキャラクター、独自のシナリオ、独自の価値観。
 そういうのを表現したいからじゃないんでしょうか?
 商用ソフトみたいのを作りたいんだったら、わざわざ同人でやる必要なんてないんです。
 ゲーム会社に就職すればいいんですから。
 商用ソフトに負けるところがいくつかあってもいい、それでも決して譲れない物があるから、同人でソフトを出すんじゃないんでしょうか?
 きちんと独自の作品を出している同人サークルって、TYPE−MOONくらいだと思うんですけど。
 結局多くの同人サークルって、書きたい作品があるからじゃなくて、同人ソフト屋さんという事でイベントに出展したり、感想を聞いたり、創作活動その物じゃなくて創作活動に付属してくる物を楽しみたいのかなあ。
 まあ、まとめて一言で言うと、商用でも同人でもいいから、少しでも新鮮味のある作品、作ってくれないかなあ、という事ですね。

 でわでわ。


2003/02/01
 今回のDNML関係の差し替えですが、基本的には移転したURLとメールアドレスの書き換え、入手不能になっているこみパプラグインに関する解説だけです。
 すでにダウンロード済みの方については、ダウンロードする必要はありません。
 あしからず。

 というわけで去年発売になったエロゲーの総まとめなど。
 去年も性懲りもなくたくさんエロゲーを購入しました。
 結果、ますます部屋が狭くなりました(泣)。
 その中から印象に残ったタイトルを挙げていくわけですけど。
 せっかくだから分野別で。
 まずグラフィック。
 グラフィックで印象に残ったタイトルといえば、スタジオ・エゴの「エーベンブルグの風」でしょうか。
 山本和枝氏でメイドさん、これ以上語る事なし。
 ついでにムービー。
 ムービーの美しさで言えば、minoriの「Wind」を置いて他にないでしょう。
 最近は各社とも(同人も含めて)綺麗なムービーを付けるのがトレンドですが、その中でも群を抜いていました。
 ボーカル曲とのマッチングもばっちり。
 問題は作中で有効に使われていない事。
 他には、スタジオ・エゴの「雪のとける頃に…」も落ち着いた雰囲気が他のゲームと一線を画して印象に残りました。
 雪の降り方も綺麗だったし。
 音楽……というか、ボーカル曲。
 個人的なお気に入りは「Wind」でしょうか。
 ファンディスクの「そよかぜのおくりもの」も含めて、いい曲を取り揃えています。
 あとはBasilの「それは舞い散る桜のように」。
 優しい感じのする「Wind」とは対照的に、かっこいい、緊迫感のある曲を取り揃えています。
 他には、ういんどみるの「結い橋」も透き通った高音が中毒になります。
 ついついサントラも買ってしまいました。
 本来なら2000年末発売という事でランキング外だけど、ConEtSoftの同人ゲーム「雪明かりのメロディ」。
 廉価な同人ゲームにも関わらず、5曲のボーカル曲を取り揃えて、それぞれなかなかいい感じです。
 強いて言うならピアノに頼り過ぎかなあという気はしますけど。
 シナリオ。
 ギャグが楽しかったという観点で言えば、「結い橋」と「それは舞い散る桜のように」でしょうか。
 どちらもシリアス部分はボロボロだったけど。
 シリアス部分がきちんとしてたのは……Leafの「うたわれるもの」でしょうか。
 ちゃんと先の展開がどうなるのか気になるシナリオを書けてたのは「うたわれるもの」くらいでした。
 あとは格闘ゲームながら、渡辺製作所とTYPE−MOONの共同制作による同人ゲーム「MELTY BLOOD」。
 月姫経験者限定だけど。
 総評。
 なんていうか、今年もぱっとするゲームってなかった気がします。
 商用も同人も、そろそろToHeartとONEの再生産はもうやめましょうよ。
 何か新しい面白さを追求していかないと、きっと業界全体がダメになっちゃいますよ!

 でわでわ。


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